保護犬に出会うには

「保護犬」とは

一般的に帰る家がない状態で保健所や動物愛護センター、動物保護団体などに一時的に保護されている犬のことを保護犬と呼びます。ペットショップという場所が、犬と出会うことのできる場所として1番認知されているのではないでしょうか?ペットショップにいる犬たちも帰る家はまだない状態ですが、ペットショップでお金を出して犬を迎えるのではなく、保護犬に帰る家を与えてあげたい、ずっとのお家で一緒に暮らすという優しい選択肢が増えていってほしいと私は思っています。私自身も今までに2頭の保護犬を迎えました。なのでその経験も踏まえつつ保護犬について知っておいて欲しい事をお伝えしたいと思います。

どこで保護犬たちに出会えるのか?

保護犬を迎えるということを考えると、まずはどんな犬が保護されているのかや、どこに行けば保護犬に出会えるのかということが気になると思います。大まかには以下のところで保護犬たちと出会えたり保護犬についての情報を得たりすることができます。

保護犬に出会える場所(探し方)

  • 動物愛護センター
  • 動物保護団体
  • 里親募集情報サイト
  • 保護犬カフェ
  • 保護犬がいるお店
  • 外で犬と一緒にいる人から情報を聞く
  • SNS

では今から1つずつ説明していきますね。

① 動物愛護センター

各地域の行政によって動物が保護・管理されている場所です。大阪であれば、大阪府動物愛護管理センター(愛称:アニマルハーモニー大阪)という名称で、場所は羽曳野市にあります。施設を自由に見学することができて、保護犬や保護猫たちに会うこともできます。タイミングが良ければ保護犬におやつを与えることができたり、ドッグランで遊んでいる様子を見たり、トレーニングをしている保護犬に出会うこともできますよ。
みなさんが思っているような暗くて冷たいような場所ではないので、ぜひ検索してみてはいかがでしょうか?

② 動物保護団体

非営利活動法人などで飼い主のいない犬猫の保護をして新しい里親を探している団体です。「犬 保護団体 大阪」などで検索してもらうと複数の団体が表示されます。それぞれの団体で活動内容や保護犬の譲渡の条件が異なる場合がありますので確認が必要です。先住犬がいるご家庭だと、トライアル制度を設けている団体で実際に相性を見てみることもおすすめです。

③ 里親募集サイト

複数の保護団体や愛護センターなどに収容されている保護犬たちがたくさん載っているサイトです。この里親募集サイトもいくつかありますが、有名なのは【ペットのおうち】というサイトだと思います。殺処分の対象になっている犬や、ブリーダーの元で繁殖のために使われていた犬、野犬や野良犬、ペットショップなどでの売り物対象外になった犬(言い方が悪くなってしまいますが、正直に伝えますね)、何らかの問題で家庭で育てることができなくなった犬、など様々な保護犬たちが掲載されています。年齢、犬種は様々譲渡対象の地域や希望の犬種を絞り込んで検索することができます。

④ 保護犬カフェ

里親募集中の保護犬と会うことを主な目的とした飲食などができるお店のことです。複数の保護犬と触れ合ったり、何度も通って保護犬たちの性格など理解を深めることもしやすいのが特徴です。もちろん里親を希望しない方も利用可能です。スタッフの方とお話をしながら一頭一頭の特徴などを知ることができます。店舗によって様々な里親募集中の保護犬たちがいるのでいろんな店舗を回ってみるのもいいかもしれませんね。大阪には天神橋店、鶴橋店、堺店、長居店、寺田町店の5店舗があります。

⑤ 保護犬がいるお店

犬グッズなどを販売しているお店に1頭だけ保護犬がいるなど、メインサービスは保護犬との出会いではないけれど保護犬がいるというお店です。最近少しずつですが増えて来ていますね。グッズなどの売り上げを保護団体に寄付されていたり、保護犬と出会う場を提供していたりと保護犬に寄り添う優しいお店があります。私が知っているお店だと、【erva/エルバ】というお店に1頭保護犬がいます。メインはスリングを製作、販売しているお店です。

⑥ 外で犬と一緒にいる人から情報を聞く

外で出会う純血種ではなさそうな犬を連れた人に話しかけてみると、実際に保護犬を迎えてお散歩している人や里親募集中の保護犬をお散歩させているボランティアスタッフの人だったりします。実際に会うことは少ないかもしれませんが、そういった人から保護犬についてお話しを聞いてみるのもおすすめです。お話を聞く時は、連れている保護犬に優しく向き合ってあげてくださいね。実際におやつでコミュニケーションを取ってみるのもいいかと思います。

⑦ SNS

ハッシュタグ「#保護犬」などを検索すると保護犬についての情報がたくさん出て来ます。気になる保護犬のアカウントをフォローするのも良いでしょう。気になることがあればコメントで気軽に質問もしやすいのが特徴ですね。里親募集中の犬だけでなく、保護犬を迎えて一緒に暮らしている人たちのアカウントも出てくるので、実際の保護犬との生活を知ることもできます。保護犬といっても性格は様々、暮らす環境も様々です。保護犬とどう向き合って暮らしているのか、保護犬の成長過程などもSNSでは情報として得ることができるでしょう。


ちなみに私の愛犬のすず(ポメプー)は、ブリーダーのところで望まずに生まれてしまった子でした。

売りに出すのも忘れられ、ミックス犬だから繁殖にも使うことができずに、狭いケージの中で糞尿まみれで放置されていました。
そんなすずを見て居ても立っても居られず、保護犬としてすずを我が家にお迎えすることを決意しました。

保護犬を迎える選択

また、知り合いが迎えたチワワは、歯並びがちょっと悪いというだけで売り物にならないとブリーダーに放置されていた子でした。ですがとっても元気でフレンドリーで、ちょっと歯並びが悪くても食べることに関しては一切問題なくむしろ食いしん坊、とても愛嬌があり可愛い子です。
私はたまたまブリーダーから直接譲ってもらうことができましたが、一般的には保護団体がブリーダーから譲ってもらって里親募集に出している事が多いです。

このように意外とみなさんの身近な場所でたくさんの保護犬と出会うことができるんです。
しかし、希望の保護犬を探すときに「子犬がいい」「この犬種がいい」「このカラーがいい」などの条件を付けすぎてしまうと全ての条件を満たす完璧な子に出会う確率はとても低くなってしまいます。そうするとせっかく保護犬を迎えるという選択をしようとしていたのに「なかなか条件に合う子がいないからペットショップで選んで買えばいいや」と思ってしまい、保護犬を迎える選択をしない方が出てきてしまうのです。